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内川選手が引退会見

チーム

28日(水)、今シーズンをもって現役を引退することとなりました、内川選手の引退会見を行いました。引退会見後には、サプライズで青木選手が登場し、内川選手に花束を贈呈しました。

内川選手は引退について、次のようにコメントをしました。

内川選手
ーーー引退を決断した経緯と理由
プロ野球選手というのは、必要とされなければプレーができない。尚且つ、自分がやりたいと言っても、やる場所がないと成立しない世界だと、先輩方から教わってきました。ここ何年間は、毎年、契約を更改してもらう時に、そろそろかなと考えていました。NPBという第一線の野球の中では厳しいなと感じましたし、自分はヒットを打つために一生懸命バッティングを作ってきましたけど、最近の野球界のバッティングは、ホームランを打つためのバッティングをしながらヒットを打つという流れに変化しているんじゃないかと思っています。その波の変化に対応しきれなくなってきたかなというのが正直な思いです。

ーーー引退を相談したのは?
相談はしていないですね。必ず最後にお前が決めるんだと言われると思っていましたので、連絡をする時は、現役を続行するか、引退をするのかハッキリさせるべきだと思っていました。引退を決断して、お世話になった先輩方、僕を支えてくれた関係者の方々、両親、家族には報告しました。

ーーースワローズでの2年間について
個人的にはもう一踏ん張りと思ってやってきましたけど、自分の持っているものを発揮できずに2年間が終わってしまい、ヤクルト球団には申し訳なさが残っています。最後の辞める前の2年間、思いっきりやらせてもらう環境を作ってもらったヤクルト球団には感謝しかありません。2年間、ほとんど活躍できなかった自分に対して、このような場を与えていただいて、こんなに嬉しいことはないなと思います。

ーーースワローズの若い選手に対して
僕自身、人に誇れるものがあったと言われればそうじゃないのですが、若い頃から、練習や試合で「これ以上できない」と思いながら、とことんやってきました。それでも、いま振り返ると、もう一踏ん張りできたんじゃないかとか、もっと早くレギュラーを取れたんじゃないかとか、後悔が先に来るんですよね。今の選手たちも一生懸命に結果を出そうとして取り組む姿を見ているので、これ以上やれとは言えないですけど。今、僕がそう言う気持ちになっているのは正直なところなので、後悔がないようにやってほしいと思います。

ーーー石川投手や青木選手など、同世代の選手について
本当に野球選手として長くやれることは幸せなことだと思います。先輩方なので、僕が言うことは何もないと思いますが、石川さんとは他チームにいる時から、たくさん対戦させていただきましたし、ノリさんもWBCでも同じチームで戦わせてもらったり、初めて首位打者を取った時もノリさんから取ったみたいな感じで、信じられないような嬉しさもありました。最後にそういう方々と同じチームで野球ができて、良い時間を与えてもらったなと思います。

ーーー野球人生を振り返って
父が高校野球の監督をやっていましたので、僕の場合は産まれたばかりの頃からバットを持っている写真とか、ボールを投げている写真とか、本当に野球にまつわることしかないくらいの人生でした。気がついたら野球をやっていて、40年は野球と関わってきた人生なので、僕自身を作ってくれた野球に対して、感謝しないといけないと思います。今後、どのようにして野球に恩返しができるかを考えながら、今後の人生を作っていければ良いなと思います。