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2022年新年のご挨拶~ 株式会社ヤクルト球団 代表取締役社長兼オーナー代行 衣笠剛

チーム

ファンの皆さま、新年明けましておめでとうございます。
日頃より東京ヤクルトスワローズに熱いご声援を賜り、心よりお礼申し上げます。新年にあたり、皆さまへご挨拶申し上げます。

昨シーズン、東京ヤクルトスワローズは2015年以来、6年ぶりにリーグ優勝、2001年以来、20年ぶりに日本一を達成することができました。これは、監督、コーチ、選手、球団フロントの努力の成果もさる事ながら、ファンの皆さまのご声援の賜物と実感しております。ここに、改めて感謝の思いを伝えさせていただきます。

昨シーズンを振り返りますと、開幕から3連敗を喫し、直後には新型コロナウイルス感染症の影響を受けて複数人の選手が戦線を離脱するという厳しい状況からのスタートとなりました。それでも、「真価・進化・心火」というスローガンを掲げた中で、高津臣吾監督指揮の下、チームが結束し、前半戦を終えた時点でリーグ3位。そして9月22日に初めて首位に立つと、その勢いそのままに10月26日のDeNA戦(横浜)で見事リーグ優勝を決めてくれました。二年連続最下位という状況から、各選手が真価を発揮し、進化した姿を見せ、並々ならぬ決意を持って戦ってくれた結果だと思います。村上宗隆選手は4番打者として本塁打王に輝き、奥川恭伸投手はチームトップに並ぶ9勝、清水昇投手はプロ野球記録を塗り替えるシーズン50ホールドを記録。若い戦力の奮闘も勝利につながったと思います。

また、日本シリーズでは手に汗握る好ゲームの連続で、日本中を盛り上げてくれました。そのうえで、日本一という栄冠を勝ち取ることができたことは望外の喜びでありました。今シーズンもチーム力のさらなる強化に励み、日本一連覇を目指すべく取り組んでまいります。

そのため、新戦力として昨年のドラフト会議において、育成選手も含めて6名の新人選手を指名し、獲得しました。ドラフト1位の山下輝投手には、将来の中心選手として活躍してくれることを願っています。そして、丸山和郁選手、柴田大地投手には即戦力として期待するとともに、小森航大郎選手、竹山日向投手については東京ヤクルトスワローズで大きく成長し、活躍してほしいと願っています。外国人選手については、マクガフ投手は今季が2年契約の2年目で、サイスニード投手、オスナ選手、サンタナ選手も残留してくれました。そして、新外国人選手としてA・Jコール投手、スアレス投手を獲得。どちらも先発投手としての実績が豊富で、今シーズン十分に活躍してくれることを期待しています。

そして、FA権を取得していた中村選手が残留を決めてくれたことも来季に向けて大きなことだと思います。一昨年は石山泰稚投手、小川泰弘投手、山田哲人選手が残留を決断し、リーグ優勝、そして日本一に大きく貢献してくれました。長年にわたりチームを支えてきた石川雅規投手、青木宣親選手をはじめとしたベテラン選手と若手選手が再び一丸となり、球団史上初の2年連続日本一を目指し戦ってまいります。ぜひ期待してください。

さて、今シーズンも神宮球場へご来場されるお客さまが、安全かつ安心して野球観戦を楽しんで頂ける環境づくりのため、引き続き感染症予防対策に取り組んでまいります。
新たな取り組みとして、今シーズン中に「非接触型入場ゲート」の導入を進めております。こちらは、お客様のスマートフォンを入場ゲートに設置してある読み取り端末にかざすだけで、座席までご入場頂ける仕組みです。人と人との物理的接触が無く、感染症予防対策ができると共に、スムーズな入場のご案内が可能となります。
また、ファンの皆さまに公平、公正に試合観戦を楽しんでいただく機会を提供するため、転売サイトでの不正転売対策の取り組みも、引き続き強化してまいります。
ご購入いただいた紙チケットの公式チケットトレードリセールサービスの導入を進めてまいります。
そして、2013年にリニューアルしたファンクラブ「Swallows CREW」は、2022年に10周年を迎えます。10年間の感謝を込めて、今シーズンも会員の皆さまに様々なサービスを提供してまいりますので、楽しみにお待ちください。

オフィシャルグッズについては、昨年は優勝記念グッズをはじめ、数多くのお客さまにスワローズグッズをお買い求めいただき、誠にありがとうございました。
今年は、セ・リーグ チャンピオンエンブレムを付けたユニホームを販売いたします。
また、一軍の春季キャンプを行っている浦添球場「Official Goods Shop浦添店」の店舗面積を拡大し、より多くのキャンプグッズを販売できるよう進めております。全国のファンの皆さまにも、スワローズグッズをお届けできるよう「Official Net Shop」も多数の商品を取り揃え、販売強化を行ってまいります。

公式ホームページ、各種SNS、公式アプリについては、引き続き皆さまから人気を得た動画コンテンツを中心に充実を図ってまいります。
ファンの皆さまも、選手と一緒にいるような感覚で楽しんで頂ける動画を提供し、チームスワローズの雰囲気を身近に感じて頂けるように発信いたします。
毎年継続しております「地域振興・社会貢献活動」では、感染症予防対策を行いながら、ベースボール型授業、投げ方教室、学校訪問などを行い、野球を通じてファンや地域の皆さまと交流を引き続き図ってまいります。

新たな取り組みとして、スワローズアカデミー事業を展開してまいります。2022年は、港区、渋谷区、中央区で開校いたします。野球を通じて、子どもたちの健やかな心身教育と、礼儀、礼節を伝えてまいります。

今シーズンも引き続きより一層のご声援を賜りますよう、お願い申し上げます。

2022年元旦 衣笠 剛