ニュース

【秋季キャンプ第1クール3日目】上田選手が「広角に強い打球」を目指してフォーム改造へ

チーム

「もっと広角に打ちたい」とフォーム改造中の上田選手

5日、秋季キャンプ第1クール3日目、ブルペン3連投となった山中投手は強いボールをテーマに115球。走塁は一塁走者の帰塁に重点を置きます。全体練習後には上田選手と松井選手が特打を慣行。夜は歓迎レセプションに出席しました。

連日の青空の下、ウォーミングアップ、キャッチボールへ。野手のキャッチボールは毎日違う選手と組むように設定しています。シートノックを経て、投内連係(総合守備)ではバントシフトやランダウンプレーといったサインプレーを確認。連係に入った由規投手は「一軍の雰囲気、キャンプの雰囲気。やっと全体に入れた感じ」と充実の表情です。

走塁練習のテーマは、一走の偽走やリード、帰塁について。三木コーチは「スタートの練習も大事だけど、盗塁イコール帰塁の上手さ」と説きます。選手たちは前から後ろから一走の動きをチェック。一方の投手陣は由規投手や徳山投手ら8選手がブルペン入り。唯一の3連投となった山中投手は「強いボール」を意識して115球。室内でティーやバント練習も行いました。

ランチ後、野手は3組に分かれてバッティング(送りバントやロングティーなどを含む)、守備、室内でのマシン打ち込みへ。全体練習後、山田選手と川端選手が守備練習、川上選手と雄平選手がマドンナ球場で外野特守をこなし、上田選手と松井選手が特打を慣行です。さらに全選手が、坂道50mダッシュ20本、1㎞走を2~3本を行いました。夜には東京ヤクルトスワローズ松山協力会による歓迎レセプションが開かれました。

★杉村打撃コーチ
「(上田選手の課題、修正点について)課題は選球眼。ミート力が落ちるとフライが多くなってしまう。上田は打席の中で動きすぎているので、もっとシンプルにして強いゴロやライナーを打てるようなイメージにしたい。もっと広角に打つことだね。彼は一生懸命やる子だけど、結果が出なかったから変えないといけない。このキャンプはいい時期なので、彼の中で変化をしないといけないと思う。変化イコール進歩だからね。練習は1:正しい方向性、2:正しい方法、3:明確な目的意識。この3つを集中してやれば成果が出る。練習とはいじめるという意味じゃない、成果を上げることが目的。上田は守備と走塁は一流だから、打つことをしっかりやれば確率を上げていけるよ」

★特打を慣行、打撃フォーム改造に取り組んでいる上田選手
「(フォームを変えるきっかけ)逆らわずに逆方向へ、もっと広角に打ちたい。どうしても引っ張り専門になってしまっている。シーズン中から取り組んでいたけど全然できなくて、ちょっとずつバットの出し方を変えたりしていたんですが…。(どんなフォームへ?)一昨年打っていたときのような、始めからトップにバットを置いてむだな動きを無くしたい。なじませるためにも、今までにないくらいバットを振らないといけないと思っています。(一方、今季はバント成功率100%だった)つかんだところはあります。宮本さんに教えてもらって意識してやっていたら、春先から転がし方とかコツをつかんで自信になった。でも、満足はしていません」

山中投手はチーム唯一の3連投。「キレと強さのあるストレート、高低のコントロールを気にしながら」と、115球を投げ込みました

キャッチャー特守は各塁への捕球から送球を繰り返し行いました。野村コーチは「ミスはつき物だけど、重要なポジションを任されているわけだから」