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【秋季キャンプ第1クール初日】全投手が100球以上の投げ込み! スタートを意識した走塁練習も

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「良いスタートが切れた」と真中監督

3日、秋季キャンプ第1クール初日、真中監督の初キャンプがスタートしました。野手は走塁やサインプレーなど細かい動きに時間を割き、投手陣は異例の全投手がブルペンで100球以上の投げ込み。山田選手や川端選手らが特守をこなしています。

さわやかな秋晴れの下、いよいよ秋季キャンプがスタート! 例年より30分早い9時30分にウォーミングアップを開始、キャッチボールを経てシートノックへ。荒木選手がレフトとセカンド、松井選手がライトとファースト、上田選手がライトに入ります。投内連係ではサインプレーなども入れて細かい動きも確認しました。その後は投手・野手別のメニューへ。野手は三木、福地両コーチによる走塁練習。この日は一塁、二塁からの“スタート”に重点を置きます。「みんなはピッチャーがセットポジションに入ってから構えているけど、もっと前から準備してプレッシャーをかけてほしい」(三木コーチ)、「来年のための意識付け。来春からヨーイドンとできるように」(福地コーチ)と30分以上基礎的な部分から見直しました。

投手陣は13選手全員がブルペン入りし、杉浦投手が最多183球を投げ込むなど全員が100球以上を投げ込みました。各選手課題は違いますが「球数を放ること」、「球種を増やすこと」(高津コーチ)などを第一とし、5球続けてストライクを投げ込むことを意識。木谷投手はプロ入り最多の166球を投げて、フォーム固めを目指します。

ランチ後、野手は3組に分かれてバッティング(送りバントやロングティーなどを含む)、守備・走塁、室内での打ち込みへ。50m坂道ダッシュ20本、スタジアム周り(約1km)を2~3周、ウエートトレーニングも慣行しました。投手陣も石手川沿いの河川敷をランニング、シャドーなどの個別メニューをこなします。全体練習後、川端選手と山田選手、比屋根選手と川崎選手が特守、西浦選手と川上選手が特打。野手陣は遅い選手で18時過ぎまで室内でマシン相手に打ち込みしました。若手主体で宿舎でスイングする選手もいました。

なお、韓国プロ野球・SKワイバーンズの3投手が練習生として帯同しています。

★真中監督
「良いスタートが切れました。走塁やサインプレーといった細かいプレーなど内容のある練習だったと思います。1点を取る・防ぐような細かいところですよね。守備もワンプレーで負ける試合もあって、球際の強さを意識してやってくれれば。(ブルペンにも足を運んでいた)課題を持って低めに原点投球している感じがわかりました。これまで結果もそうですし、球数が少ないかなという思いがありました。球種の少ない選手や変化球が弱い選手も多く、一つ増やすことと精度を上げることをお願いしています。(期待する選手は?)小川が2年連続で結果を残しており、杉浦、石山が自立してチームの柱になってほしい。(改めてキャンプテーマ)今秋は来春キャンプにすっと入れるように実戦向きの練習を増やしています。若い選手が多いので、若さを前面に元気のいいチームを作りたい」

★選手会長2年目、キャンプメンバー最年長タイの森岡選手
「(チームを引っ張る意識など)チームとしてやるときはしっかりやって、色々な意見を言い合えるようにしたいのと、技術面では細かいプレーに弱いところ。今回は個々の技術を上げるだけの練習ではないので、狙いをしっかり理解して取り組んでチーム力を上げるキャンプにしないといけないと思う。(森岡選手自身の課題)守備であれだけ迷惑をかけた。球際に弱いので取れるアウトをしっかり取ること、自分の確実の範囲を広くしたい。そのためには打球へのスタートや捕り方とかチャレンジしていきたい。バッティングはフォーム固め。夏場に崩れたのもあるし、ずっと試合に出るためには左ピッチャーへの対応がポイントになってくる」

この日は一塁・二塁からのスタートに重点。三木コーチは相手投手へのプレッシャーのかけ方が遅いと指摘していました

選手会長2年目、参加メンバー最年長タイの森岡選手。対左投手のバッティングや、球際に強く広い守備を目指します