ニュース

2024年新年のご挨拶~ 株式会社ヤクルト球団 代表取締役会長CEO兼オーナー代行 衣笠剛

チーム

ファンの皆さま、明けましておめでとうございます。
日頃より東京ヤクルトスワローズに熱いご声援を賜り、心よりお礼申し上げます。新年にあたり、皆さまへご挨拶を申し上げます。

昨シーズン、東京ヤクルトスワローズはチームスローガン「さあ、行こうか!」を掲げ、球団初のセントラル・リーグ3連覇を目指して戦ってまいりました。開幕5連勝と好スタートを切ったものの、投打の歯車がかみ合わず、リーグ5位という大変厳しい結果に終わりました。この現実を真摯に受け止め、足らざる部分を確認し、補強してチーム力の強化を図り、今季改めて髙津監督指揮のもとリーグ優勝奪還、そして日本一を目指して戦ってくれると確信をしています。

そのため、新戦力として昨年のドラフト会議で、育成選手も含めて7名の新人選手を指名しました。ドラフト1位の西舘昂汰投手については、即戦力としてスワローズの先発ローテーションの一角となる活躍を願っています。そして、松本健吾投手と石原勇輝投手にも、一軍で存分に力を発揮してもらいたいと思っています。また、東北楽天から4度の盗塁王など実績のある西川遥輝選手を、ソフトバンクからは貴重な救援左腕の嘉弥真新也投手とユーティリティプレイヤーの増田珠選手を、埼玉西武からはタフで力強い投球が特徴の宮川哲投手を獲得しました。現役ドラフトにおいては、内外野をこなせる守備と粘り強い打撃が魅力の北村拓己選手を獲得しています。外国人選手については、サイスニード投手、ロドリゲス投手、オスナ選手、サンタナ選手が残留してくれました。加えて新外国人選手では、多彩な変化球を操る先発候補のヤフーレ投手と、抑え候補のエスパーダ投手を獲得し、今シーズン十分に活躍してくれることを期待しています。

そして、FA権を取得していた田口麗斗投手が残留を決めてくれたことも嬉しいニュースになりました。村上宗隆選手は2度目の三冠王を目指すと宣言しており、迫力あるプレーをみせてくれることでしょう。清水昇投手は新選手会長に就任し、投手陣をはじめチームを牽引してくれます。若手選手とベテラン選手が一致団結して頂点を目指します。ぜひご期待ください。

施設におきましては、今年2月には戸田球場の人工芝を貼り替え、二軍においても選手の力を最大限に発揮させるための環境を整えてまいります。
また、昨年11月には茨城県守谷市と二軍施設の移転に向けて協定を締結いたしました。こちらも、2027年シーズンから、本球場・サブグラウンド・室内練習場・寮およびクラブハウスの施設開業に向けて準備を進めております。

今季2024年は、ヤクルト球団設立55周年を迎えました。企画ユニホームの「TOKYO燕パワーユニホーム」は球団ロゴマークに使用されている緑色を採用、「CREWユニホーム」は球団伝統カラーの水色を採用し、球団の歴史や伝統を感じながらも、現代らしさを感じるデザインを追求しています。
昨年は、過去最多の197万人を超えるファンの方々にご来場いただきました。今年も、ファンの皆さまにご好評をいただいている「TOKYO燕プロジェクト」、「つば九郎DAY」、「生ビール半額ナイター」などに加えて、新たに球団設立55周年のイベントも企画してまいります。

オフィシャルグッズについては、Official Goods Shopを中心に数多くのお客さまにスワローズグッズをお買い求めいただき、誠にありがとうございます。
昨年3月には神宮球場外野店もオープンし、より多くのグッズを販売できるようになりました。さまざまなイベントと連携したグッズや、魅力的な新商品など、今年も全国のファンの皆さまのニーズにお応えできるような商品開発を行ってまいります。

公式ホームページ、各種SNS、公式アプリについては、皆さまから好評をいただいております動画コンテンツを更に充実した内容にするとともに、新たにInstagramを開設し、最新のチーム・選手情報、ならびにイベント情報をタイムリーに発信してまいります。
「地域振興・社会貢献活動」では、ベースボール型授業の普及、投げ方教室、学校訪問、職場体験などを積極的に行い、未来を担う子どもたちのために学校教育の支援活動を行ってまいります。また、「野球教室」におきましても、全国の野球少年・少女に現役選手とスワローズOBが指導を行い、野球を通じてファンや地域の皆さまと交流を深めてまいります。

2022年に開校した「東京ヤクルトスワローズベースボールアカデミー事業」は、昨年新たに杉並区と江戸川区が加わり、当初から開校していた港区、渋谷区、中央区と合わせて5か所で開催となりました。今年は指導内容を更にブラッシュアップし、スワローズOBと指導経験豊富なコーチたちが初心者から経験者まで個々に合った指導を行ってまいります。

今シーズン、東京ヤクルトスワローズは、球団設立55周年という記念すべき年に華を添えられるよう全力で戦ってまいります。引き続き、より一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2024年元旦 衣笠 剛