ニュース

新年のご挨拶~ 株式会社ヤクルト球団 代表取締役社長兼オーナー代行 衣笠剛

チーム

 ファンの皆さま、明けましておめでとうございます。
 日頃より東京ヤクルトスワローズにご声援を賜り、厚く御礼を申し上げます。新年にあたり、皆さまへご挨拶を申し上げます。

 昨シーズン、東京ヤクルトスワローズは、怪我により多数の主力選手が離脱したこともあり、セントラル・リーグ最下位という、大変厳しい結果で終了いたしました。この現実を真摯に受け止め、優勝という目標もさることながら、まずは、チーム力の強化を目指し、遮二無二に取り組んでいきたいと思っております。
 そのために、チーム状況を一番良く知っている、監督経験も豊富な小川淳司監督に、改めてユニホームに袖を通していただきました。加えて、コーチ陣も宮本慎也ヘッドコーチをはじめ、田畑一也投手コーチ、石井琢朗打撃コーチ、河田雄祐外野守備走塁コーチを新たに招聘、土橋勝征内野守備走塁コーチにも復帰していただくなどコーチ陣容の強化を図り、今シーズンへの備えを進めてまいりました。さらに、昨年怪我により長期ならびに短期的に離脱していた川端選手・畠山選手・雄平選手・大引選手、投手陣では小川投手・星投手・山中投手・館山投手が順調な回復を示しており、大いに楽しみにしているところです。また、新戦力としては、昨年のドラフト会議におきまして、即戦力ならびに4、5年先を見据えた新人選手を8名獲得。外国人選手は、バレンティン選手、ブキャナン投手に加え、カラシティ投手、アルメンゴ投手、ハフ投手の3名と新たに契約を締結いたしました。彼らがチームに大きく貢献してくれるものと期待しています。
 一方、すでにチームは昨年、松山「坊っちゃんスタジアム」での秋季キャンプにおいて、今までにはない“地獄のキャンプ”と表現された、厳しくそしてハードな練習を終え、今シーズンに向けての第一歩を踏み出しておりますが、キャンプ参加選手の全員が「厳しくつらい練習ではあったが、今までにはない達成感と充実感を持つことのできたキャンプだった」と話しております。ぜひその気持ちを今シーズンにつなげてほしいと思っています。また、昨年末の契約更改において山田選手が改めてトリプルスリーに挑戦すると明言していますので、彼にも大いに期待しているところです。

 さて、今シーズンも神宮球場へご来場されるお客さまが、安全かつ安心して野球観戦を楽しめる環境作りを目指し、2016年度より実施しご好評をいただいている全席指定対象試合を2017年度の19試合から、43試合へ大幅に増やします。他にも外野席で座って観戦ができる「スワって応燕(おうえん)シート」や、内野席でも安心して応援ができる「応燕(おうえん)指定席」の新設を行ってまいります。
 その一方で、神宮球場へのご来場が難しいファンの皆さまへ、スワレージ交換アイテムの配送サービスや、ビジター球場でのSwallows CREW ポイント付与試合の増加など、一層のサービス向上に取り組んでまいります。さらに「TOKYO燕プロジェクト」や「生ビール半額ナイター」といった定番イベントのみならず、神宮球場における金曜日の試合を「燕パワーFRIDAY」とするなど、新しいイベント企画も積極的に開催してまいります。

 オフィシャルグッズにおきましては、全選手対応グッズや東京ならではのブランドコラボグッズの展開を予定するなど、今年も全国のファンの皆さまのニーズにお応えできるような商品開発を行ってまいります。昨年9月から戸田球場に出店しご好評をいただいておりますグッズショップは、今年度からはシーズン通して出店する予定です。また、「Official Net Shop」では、2月1日から新商品を多数発売いたしますので、ぜひご利用ください。

 球団公式ホームページならびにアプリ、各種SNSに関しましては、皆さまから年々多くのアクセスをいただき、フォロワーも大幅に増加しております。今後もファンの皆さまが知りたい、興味のある情報をリアルタイムで発信するとともに、選手のオフショットなどコンテンツの充実を図ってまいりますので、引き続きお楽しみください。

 「社会貢献活動」では、未来を担う子どもたちのために、ベースボール型授業の普及、投げ方教室、職場体験などを通じて学校教育の支援活動を行っており、毎年着実に開催回数、参加人数を増やしております。また、野球少年・少女を対象とした「野球教室」では、現役選手とOBが毎年約10,000人の子どもたちとふれ合っています。今後も野球を通じた皆さまとの交流を継続してまいります。

 今シーズン、チームは「Swallows RISING 再起」というスローガンを掲げ、小川監督指揮の下、セントラル・リーグ ペナントレースに果敢に戦いを挑んでくれるものと確信しております。ぜひ神宮球場へご来場いただき、ご声援を賜りますよう、何卒、宜しくお願い申し上げます。

2018年元旦 衣笠 剛