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山部氏、河端氏が港南小学校で教員向け「ベースボール型」授業を実施!楽しい気持ちは伝わる

社会貢献活動

28日(水)、元選手で現球団職員の山部太氏、河端龍氏が東京都港区にある区立港南小学校を訪問。第四回港区教育研究会体育部の皆さまに向けて、2011年に小学校教育において必修科目となった「ベースボール型」授業の指導方法を学んでいただく授業を行いました。

今回は第四回港区教育研究会体育部会の第二部・実技研修として、50名以上の先生方に向けて、児童への指導方法についての授業を実施しました。最初に、両氏が港南小学校の5年生に指導しているのを見学していただき、その後、先生方に児童と同じ動きを体験していただくとともに、児童に教える上でのコツなどを伝えました。

まず、ボールに慣れてもらうためのセルフキャッチから開始。ボールを上に投げている間に何回拍手できるかなどの課題をこなしてもらいました。その際、一生懸命になった児童はボールを追いかけて周りの児童と衝突し、けがに繋がってしまうことから、「自分の周りに円を描いて、その円から出ない範囲でやってもらうとけが防止に繋がります」といったアドバイスも送ります。

続いてキャッチボール。小学校は、低学年から高学年までで運動能力に差が出るため、児童の状況に合わせた4種類のキャッチボールの方法を指導。ゴロ、下投げ、上投げでワンバン、上投げでノーバン、と段階を付けることで、低学年から高学年まで幅広い運動能力に合わせることができます。さらに捕球の指導では、「足はパー、おしりを半分、せーの、パクッ!」と、楽しくかつ直観的に理解してもらえるような掛け声も指導しました。

打ち方の指導を行った後、いよいよ「ベースボール型」ゲームを行います。今回は一番簡易的な「バックホームゲーム」から、「フォースプレーゲーム」、「タッチプレーゲーム」と少しずつ野球のルールに近づいていく三段階のゲームを体験していただきました。

それぞれのゲームの特徴を説明するとともに、「苦手な児童でも点数が獲れるように、打った後バットを指定の場所に置いたら1点としたり、チームみんながボールに触れるように、外野まで飛んだボールは内野を中継してからバックホームするルールを設けたり、児童全員に楽しんでもらうために、児童に合わせて柔軟に対応していくことが大切です」と、アドバイスを送ります。その後行われたゲームの実践では、先生同士で声を掛け合ったり、点が入るとハイタッチをして喜び合うなど、楽しみながらゲームに対する理解を深めていました。

授業後、河端氏は「自分も楽しいと思えるものを児童に伝えるのと、つまらないと思ったことを伝えるのでは全然違ってくる。だから今回楽しんでもらえたなら、それが一番です」と声を掛け、今回の授業を締めました。

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