【秋季キャンプ第4クール3日目】キャンプ総復習練習! 中村選手は正解なきリードに磨きを

盗塁阻止とリードを課題にあげる中村選手
20日、秋季キャンプ第4クール3日目、練習は打撃・守備・走塁においてキャンプ総復習のような内容となりました。ブルペンは2投手を除いて投げ納めとなり、4年ぶり帯同の由規投手は130球でした。
連日の秋晴れとなった坊っちゃんスタジアム。練習開始前、練習生として参加していた韓国・SKの選手たちによるあいさつがあり、来春の沖縄キャンプやアジアシリーズなどでの再会・対戦を約束しました。ストレッチ、ウォーミングアップを終え、キャッチボール、シートノック、総合守備でキャンプの総復習。ランダウンプレーやスライディングも第1、2クールの復習的な内容になりました。スライディングでは各選手1本ずつ走り、一発合格の選手もいる一方で、歩幅がうまく合わなかった選手も。一部投手陣も総合守備に入り、徳山投手らがブルペン入り。今季投げ納めの由規投手は「僕のなかではここに来られたことだけで大きい。自分でもびっくりするくらい、こんなに腕を振れるんだと吹っ切れるピッチングができました」と最多130球を投げ、バントやティーバッティングをこなしました。
ランチ後、野手はバッティング・守備練習へ。全体練習後、西浦選手と西田選手、川上選手、川崎選手、松井選手が特打。川端選手も三木コーチとのマンツーマン特守を慣行しました。また、キャンプ最後となる50m坂道ダッシュ20本、1㎞走3本といったランニングメニューやウエートトレーニングに励んでいます。やや遅めのランチの投手陣、午後はランニングとウエートで終えています。
全体練習後、ロッカーの荷物整理などを終え、さらに18時近くまで室内で打ち込む選手もいました。いよいよ明日21日でキャンプも打ち上げです。
★野村バッテリーコーチ
「(中村選手について)ピッチャーが困っているときに、こうしたらどうかなというリードも必要で、でも、それぞれに根拠がないといけない。選択した球種をきちんと説明できないと。リードにはセオリーがあるけど、時にはセオリー通りじゃなくてもいいし、まだ配球のキャパシティが狭くて、色々なシチュエーションを乗り越える術が足りない。(キャパを広げるためには?)実戦しかない。修羅場をくぐっていかないと成長していかない。野球は負けたらバッテリー、特にキャッチャーの責任になる。配球には正解がなくて、確率の良いものを選択していく。僕は彼の意見を尊重しながら、その場その場で言っていくしかないと思う」
★99試合出場、92試合で先発マスクをかぶった中村選手
「今年は盗塁阻止率が低く、あせりもあってコントロールが悪かったです。フェニックスからスローイング改善をやってきました。取り組む際、捕りに行かない、あわてないといった何を意識するかがポイントだと思います。リードについてもその都度克則さんと反省してやってきました。今季は色々な方からリードが小さくなっていたと言われました。ただでさえピンチになると球種が減ると言われています。さらに自分のなかで制限してしまった感じがあります。リードには正解がありません。打者も毎年課題を克服してレベルアップしていく中、そこでやっていかないといけない。今季は一番マスクをかぶらせてもらい、最下位の責任を感じています。(バッティングは打率.298をマーク)1年間波が少なくて自信になりました。でも、規定打席に達してないし、100試合にも届かなかった。見つめ直してレベルアップしていきたいです」

由規投手はキャンプ最多130球で投げ納め! 「僕のなかではここに来られたことだけで大きい。こんなに腕を振れるんだと吹っ切れるピッチングができました」と収穫のあるキャンプに

練習はキャンプ総復習のような内容でした。ランダウンプレーでは、まずはイメージで走者を挟んで「アウト!」とアピール。このあと走者をつけて実践へ