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【秋季キャンプ第3クール最終日】東京ヤクルト8-1四国社会人選抜(練習試合)

チーム

2回5奪三振、最速148キロだった先発・由規投手

16日、松山・坊っちゃんスタジアムでの練習試合・四国地区社会人チーム選抜(松山フェニックス主体の混成チーム)戦、スワローズは足を絡めながら11安打8得点と効率のいい攻めを見せます。投げては先発・由規投手、石山投手、児山投手らが無安打ピッチングを見せるなど投手陣も試合を作りました。

先発・由規投手は立ち上がり、先頭をサードゴロに打ちとると、147キロ高めで空振り三振、続く3番・上野選手も145キロで空振り三振を奪います!

スワローズ打線は初回、先発・松井投手から先頭・荒木選手が四球で出塁。すかさず二盗を決め、森岡選手のファーストゴロで二死三塁とします。ここで川端選手がセンター前へ先制タイムリーを放ちました。

2イニング目の由規投手は先頭を四球で歩かせますが、田渕選手を見逃し三振、佐藤健選手をスライダーで空振り三振。さらに7番・西田選手も143キロで空振り三振! 圧巻の三者連続三振です!

追加点がほしい味方打線、3回裏、上田選手が四球で出ると二盗、三盗に成功。荒木選手も四球を選んで無死一、三塁とし、今浪選手の打席でけん制悪送球があり2対0。さらに森岡選手がライト前タイムリーでリードを広げます。4回一死二、三塁では上田選手がレフト前タイムリーで4点リードへ。

4対0で迎えた5回、今浪選手がレフト前安打、森岡選手が死球でつなぎます。なおも盗塁などで一死二、三塁とし、松井選手が四球で満塁へ! ここで西田選手がライト前へ2点タイムリーを弾き返します!! 続く比屋根選手もライト前タイムリー、西浦選手もレフト線へタイムリー二塁打で7対0!!

一方、3回以降は2番手・石山投手が最速147キロで見逃し三振を奪うパーフェクトピッチング。3番手・児山投手も5三振を奪う好投で、初回から無安打リレーが続きます。しかし、8回、4番手・山中投手が連打でピンチを招くと、代打・高原選手の併殺崩れの間に1点を返されました。

それでも、11安打8得点と打線がつながったスワローズ。9回は秋吉投手が三者凡退に抑えて快勝しています。


四国選抜   0 0 0 0 0 0 0 1 0 1
東京ヤクルト 1 0 2 1 4 0 0 0 0 8

(バッテリー)
四国選抜…松井、秋山章、上田、新山、藤川-井上、佐藤秀、小林奨
東京ヤクルト…由規、石山、児山、山中、秋吉-西田、藤井

【先発メンバー】
1.左 荒木
2.一 今浪
3.遊 森岡
4.三 川端
5.DH 松井
6.捕 西田
7.中 比屋根
8.二 西浦
9.右 上田

先発・由規投手は、2回を奪三振5、与四球1の無失点。
2番手・石山投手は、2回を奪三振2を含むパーフェクトピッチング。
3番手・児山投手は、2回を奪三振5を含むパーフェクトピッチング。
4番手・山中投手は、2回を被安打2、奪三振3、与死球1の1失点。
5番手・秋吉投手は、1回を三者凡退でした。

打線は11安打。西田選手が3打数2安打2打点、比屋根選手が3打数2安打1打点と活躍しました。


■真中監督
「(投手陣について)由規はボールはばらけていたけど、2回は修正してきた。ボールの強度も感じた。腕も振れていて、あれだけ投げられれば合格点ではないですか。11月で目途がたつと来年につながるとは思うけど、こればかりは2月にならないとわからない。春のキャンプは1月の体調次第、元気なら連れて行く。石山は課題のインコースへシュートを使っていて、そこそこ投げられていた。(児山投手も2回5奪三振)児山もスピードガンこそ出ていないが、キレのいいボールでリズムも良かったね。投げっぷりがいい。ボールが続いてもストライクが入るし、実戦向きとも聞いています。(攻撃面について)積極的に次の塁を狙って走れていて、これをレギュラーシーズンの中でやれれば」

■2回5奪三振、最速148キロだった由規投手
「緊張しました。ファームとは違うし、一軍の雰囲気もあった。投げきれてホッとしている感じです。(5奪三振について)追い込むまでの過程が、フルカウントまで行って何とかでの三振。欲を言えば早めに追い込んで、自分の思うところに投げたい。細かいコントロールはまだまだ。でも今日は、3ボールになっても粘り強く腕を振れていたので、ゲームから離れていたわりには落ち着いていけた。(変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップを投げた)8月に東京ドームで投げたときにカーブにはまってから、困ったらカーブで修正するポイントができた。チェンジアップはカーブ、スライダーと同じくらい自信を持って投げられるようにしたい。(実戦投げ納め)2、3年投げられなかったので、1試合投げただけでも僕のなかでは進歩だし投げられても不安は不安だった。それでも段階を踏んで実戦に戻れて良かったし、来年へステップアップできた1年だったと思います」

■2回無安打無失点、147キロをマークした石山投手
「変化球もストレートもキレを大事にして、でも良くないボールもたくさんあって、コントロールとか考えていかないといけない。(中継ぎ登板だったが)先発の気持ちで全力で行ったけど、やっぱり立ち上がりが良くなくてシーズン中と同じだった。ブルペンでしっかりやらないといけない」

■2回5奪三振とドクターKぶりを発揮した児山投手
「シート打撃みたいに投げっぷりよく投げられました。こんなに三振を取れて上出来というかびっくりしています。(投げっぷりとは?)初々しく堂々という意味です。(実戦向き?)今日もブルペンではストライクが入らなくて、いつもバタバタ荒れています。マウンドだと平気です。(2年目シーズンへ)スピードが見ての通り無いので、ストレートを常時140キロ出さないといけない。体もできてないし、1年間しっかり投げて一軍に頑張って行きたいです」

■9番ライトスタメン、足でかき回して2点目を踏んだ上田選手
「(先頭打者で迎えた3回、四球を選ぶと二盗、三盗に成功。投手のけん制悪送球の間に本塁を突く)全部自分から走りました。今日は打順が下位なので、ピッチャーの癖などをベンチで見れたのでタイミングを図っていました。(本盗は)自分に走られているし、警戒していたと思う。今は公式戦ではないので余裕がある。三木コーチからは積極的な走塁の中でも絶対にアウトになってはいけないと言われている。僕は行けると思ったら少々無理してでも行くし、そのタイミングを確認している。走塁に関しては先頭に立ってやってほしいと言われている」

■次の試合…11月18日(火)東京ヤクルト-四国ILplus選抜(松山)12:30

1点リードの2回、無安打で2点目をあげました。上田選手の盗塁が光り、三木コーチは「みんなやろうとしていることが伝わってきている」

3番手・児山投手は2回を5奪三振とドクターKぶりを発揮。「上出来というかびっくりです」と本人もチームメイトも驚きを隠せず