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野球の先端技術を語る! 館山投手が『TEPIAスポテク祭』に登場

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トレーニング、道具、データなどの最先端を語った館山投手

19日、神宮球場に隣接するTEPIA先端技術館で開催中の『TEPIAスポテク祭』のスポテクトークショーに館山投手が登場しました。

『館山投手に聞く! プロ野球×テクノロジー』と題し、抽選に当選した150名様を対象に約1時間熱弁をふるいました。進化を感じるものの一つがスパイク。「中村は前刃6本、後ろが2本。僕は後ろが3本で歯が曲がっている。僕は刃を埋め込んで外側にあることで力が入りやすくなる。こういうところはだいぶ進んでいると思いますね」と、展示されている中村選手と、館山投手が履いてきた来年モデルのスパイクを比較します。

「道具に助けられることもあるけれど、練習が一番ですよね」とトレーニングの話へ。普段の練習では動作解析が最先端だと話しました。「今は動作解析をしながらフォームを作ったり、フォームを重ね合わせて修正できるんです。極力ロスをなくしてパフォーマンスを継続する情報を集めていますね」。例えば、試合の初回と9回のピッチングを撮影し、バランスの悪さを分析。どこを鍛えればいいのか判断することができます。そんな館山投手が“あったらいいな”と思う先端技術とは? 「自分のパワーを数値化してほしい。携帯電話には電池が残り何パーセントと出るので、自分の体もわかるようになればいいですよね」とアスリートらしい答えでした。

“データ”テクノロジーにも注目。ここでは館山投手にデータに関するクイズを出していきます。“被本塁打が多い選手ベスト3”の問いには「阿部さん!!」と即答。“対戦カード別の通算防御率”では「5位はわかりますよ、ジャイアンツ。4位はベイスターズですよね、そうですよね(笑)。3位はイニング数を考えるとドラゴンズかな。1位と2位はどっちだろう」と真剣に悩んでいました(2位はカープ、1位はタイガース)。

技術を支える食事では奥様のサポートも大きく、「朝はカロリーの高いものですね。自分の筋肉からカロリーを取ると痩せてしまうので」とたくさん食べます。逆に試合直前はほとんど食べず「わんこそばみたいなものを1/4くらい」で、試合中に少しずつエネルギーを補給しているそう。

現在館山投手は4月に受けた右肘手術のリハビリ中。「以前は血行障害もしているので血管の画像を取ったり、これが20年、30年前なら、(復帰への道は)どうだったかな。これこそ医療技術の進歩ですよね。僕は今のところはゆっくりだが順調ですね」。また、サイン入りグッズが当たる抽選会を実施。館山投手自ら持参したユニフォームもありました。最後に「昨日から真中監督のもとでチームが始動しました。僕は13年目の来年、過去の良いときもあったけれど追い求めすぎず、来年の開幕とは言わずシーズンの早い段階で神宮に戻ってきたいです。神宮だけで10勝した年があります。またファンの皆さんの力を借りて輝けるように元気な姿を見せたいと思います!」と応援を呼びかけました。

『TEPIAスポテク祭』は来月3日(月)まで開催中。スポーツをするのも観るのももっと楽しくなるスポーツを支えるテクノロジーを紹介し、特別展示にスワローズが協力しています。館山投手も館内を見学し、「こんなこともできるんですか。もっとゆっくり見てみたいですね」とさまざまな技術にふれていました。

野球少年のコントロールに関する質問には身振り手振りでアドバイス。「真っ直ぐ立って、真っ直ぐ踏み出す。投げ方はなんでもいい。ライアンや山中の投げ方は教科書に載ってないでしょう」

館内も見学。顔センシング技術で、性別と年齢を自動的に推定する機械を体験。館山投手は今年3月に33歳になりましたが、34歳とほぼ的中でした!