2004年7月9日
プロ初のヒーローインタビューにちょっと緊張気味!?の青木選手
今日9日、大阪ドームで行われた『プロ野球70年 フレッシュオールスターゲーム2004』。イースタン選抜の2番センターとして、ルーキーの青木宣親選手がスタメン出場を果たしました。
試合前、「やるからには(MVPを)狙いますよ」と語っていた青木選手。初回の第1打席、ウェスタン選抜先発馬原投手の初球142キロを打って右中間を深々と破る三塁打!「あれが大きかった」と自ら振り返る一打でチャンスを作り、その後先制のホームを踏みます。
第2打席は2回裏、1点を加え2アウトランナーなしの場面。ウェスタン選抜2番手筒井投手に対し、ファウルで粘ってフルカウントからの10球目、打球はサードのグラブをはじきファウルグラウンドを転々。「弾いてから、ちょっともたついてたんで、その瞬間にいけると思った」と、俊足を飛ばし二塁を陥れます。イースタン選抜はこの回計4得点で、点差は6点に開きます。
4回裏の第3打席は、川岸投手からカウント1-1からの3球目を打って、センター前ヒット!さらに次の吉村選手への初球に二塁盗塁にも成功。広い大阪ドームを舞台に、サイクルヒットに王手をかけます。
6回にまわってきた第4打席はショートゴロに終わったものの、1アウト三塁のチャンスでまわってきた8回裏の第5打席、外角低めのボールをうまくとらえセンター前へ弾き返すダメ押しのタイムリー!今日2個目となる盗塁も決め、5打数4安打2打点2盗塁、3得点の大活躍。イースタン選抜を大勝に導く核弾頭ぶりを発揮した青木選手が、見事最優秀選手賞(MVP)に輝きました。
試合後のヒーローインタビューでは、「本当に気持ちいい。結果が出てうれしいです」と素直に喜びを表現。試合前の宣言そのままにゲットしたMVPの座ですが、「有言実行?いえいえ、かなりびびってましたよ」と驚きも隠しませんでした。惜しくもサイクルはならなかったものの、「2本打ったあたりでちょっと意識しましたけどね。みんなに『お前、どうしたんだ?』って言われました。バットがボールに当たってくれた感じ。オープン戦まで一軍だったけど、実力がなくて残れなくて、それが悔しかった。なんとか一軍に行けるようにと、その一身で練習した成果が結びついたんだと思う。この場で一軍の首脳陣にアピールしたかった」と、悔しさをバネに練習に励んだ前半戦を振り返りました。
青木選手といえば、俊足を生かした走攻守が売り物。しかし、「オープン戦で内野安打1本も打つことができなかった。それでバッティングを徹底的にやるしかないと思った」と、プロの壁を痛感。ファームでは小川二軍監督や荒井打撃コーチと共に、フォーム改造にも着手。「とにかくバットを振ること。量をこなさないと体に染み付かないですから。まわりのアドバイスを聞いてよくなったんで、感謝したい」と支えてくれたスタッフに感謝の言葉も。「キャンプでは周りがすごい人たちばかりで、自分の居場所がないと感じたり、環境の違いに慣れるのが遅くて、気持ちで負けていた部分があった。でもコミュニケーションを取れるようになってきて、成績も伸びてきたんです」とメンタル面の成長も遂げた充実の前半戦だったようです。
早大の同期・鳥谷選手(阪神)の存在も大きかったようで、「一軍で思い通りいかなくて苦労してるみたいだけど、あいつが一軍にいることは自分にも励みになっている。負けたくない気持ちはある」とキッパリ。オープン戦以来の再会に刺激を受けた青木選手が目指すは、一軍昇格。「いつでも上がれるような状態にしておきたい。前よりはいい結果が出ると思う」。大きく成長した姿が、思い出の神宮で花開くその日が楽しみです。




